9月下旬、高校時代の先生から三重の能楽まつりの幹事をしているが、見に来ないかとの手紙を受け取った。先生とは年賀を交換しているが大学以来会ったことがない。私の能楽の知識は皆無で2〜3日前から入門書を俄かに読み始める。
会場には早めに着いた。先生は初っ端の出番で袴姿で準備に忙しく働いておられた。容姿は以前と変わらず直ぐ判った。逆に私の容貌の変化に驚かれた様子だった。当日は超多忙で後日ユックリ会おうということで同意。ホールの外の間に能面の展示を見物。ホール中央にシテ・目付・ワキ・笛の4本柱で囲まれた板張りの本舞台。左に橋掛り・1〜3本松、背後に大きな松の屏風、右前に演題を構成した舞台。司会の挨拶の後、演技の説明(ナレーション)。「なにを言ってるのか分からない」等に対応するという、今回の工夫のようだ。
謡が始まる。仕舞・謡・独調・連吟・一管と続き最後に踊り・地謡・囃子の舞囃子が演じられた。午後の始めに狂言があった。これはナレーションなしでも判りやすい。謡・連吟・地謡はナレーションだけでは実演の聞き取りが難しい。やはり一つ一つの言葉を聞き分けることが必要だと感じる。長時間座すると腰に来るので少時間休憩して、近くの図書館を訪ねる。終盤の舞囃子。やはりフルキャストに近い方が迫力を感じる。踊り・地謡・囃子に能面付けたシテの舞のフルキャストの演劇を見てみたい。
高齢の演技者は演じた後、立つのに苦労している人を見かける。
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